COVID-19期のコンサート

COVID-19期のコンサート
~これらの対策で本当に音楽ファンを待ち受けられるのか~

 

=「ヒュッテ・はなこ」コメント=

米国アーカンソー州にて、コロナ禍によるロックダウンが段階的に解除されている中で開催を予定しているライブについての記事です。

*この記事掲載後、5/18に日程を延期をして開催されたそうです。

<原文タイトル>

www.mercurynews.com


<原文掲載日>
2020年5月12日2:47PM 
(更新5月13日4:00AM)

 

アーカンソー州フォート スミスで開催予定の小さなコンサートが、知名度がさほど高くないアーティストによる、会場の8割が空席となるものだが、コロナウイルスパンデミック下で、世界中からの注目を集めている。

 

5月15日に開催されるそのコンサートは、カントリー ロックバンドのリーダー、トラヴィス マクレディーの演奏でスタートする。ただし、特に音楽業界に関わる多くの人々にとって、見どころとなるのは、この先駆的なソーシャル ディスタンスを取り入れたコンサートがどのように行われるか、ということである。その方法はCOVID-19期に国内全土で適用できるテンプレートとなり得るだろうか。

このショーは音楽ファンらが慣れ親しんできたものとはかなり異なるものとなる。主催者は適切なソーシャル ディスタンスを守るべく、厳しい規制を設けている。

まず、フォート スミスにあるテンプル ライブは最大で1,100人を収容できる会場だが、定員を8割減とする。わずか229人のファンのみが入場できるのだ。そして通例のように参加者が入り混じることは絶対禁止となる。ソーシャル ディスタンスをより確実に保つため、音楽愛好者らは、主催者が「ファンの群」と呼ぶ少人数のグループに分けられる。

下記が当該コンサート用にチケットマスターのウェブページに書かれている、安全予防策の一部である。

1. バルコニー席へのアクセスは階段のみとし、エレベータは使用不可とする。

2. 会場は、独立した第三者により、イベント前に噴霧器で消毒する。

3. ファンおよび従業員の双方にマスク着用を必須とする。

4. マスクを持参していない来場者は会場で購入できる。

5. CDCのガイドラインの通り、テンプルライブ従業員の監督のもと、劇場内は一方通行とする。

6. ファンの「群」(すなわちグループ)は、常時、互いから6フィート以上離れていなければならない。

7. 化粧室の人数制限は10人までとし、非接触型の石鹸およびタオルディスペンサーを使用する。適切なソーシャル ディスタンスを保つため、いくつかの化粧室備品は閉鎖する。

8. 入口にてファンの検温を行う。

9. 飲み物は、事前包装されたもの、または蓋つきのもののみ提供する。

10. テンプルライブのスタッフは「接触ポイント」をしっかりと拭く。

威圧感のある、長々とした根気のいるプロセスのように聞こえる。しかしこれが、パンデミックの状態が劇的に改善するまでの間、全米のファンを待ち受けるコンサート体験となる可能性がある。

 

そのため、人々はこのコンサートにとても注目しているのである。もちろん、無事に開催にこぎつければの話であるが。

アーカンソー州のアサ ハッチンソン州知事は、ABC社傘下のKATVによると、コンサートは「州の屋内施設再開のガイドラインに反するものであり、まだ承認されていない」と言っている。このコンサートは、ハッチンソン州知事が大規模の屋内施設再開の日と公表している5月18日の3日前に開催が予定されている。

 

今のところ、テンプルライブの職員は5月15日をコンサート開催日とすることを貫く予定だ、とKATVは報じている。