英国の研究者たちがワクチンの臨床試験を今週にも開始

コロナウィルス: 英国の研究者たちがワクチンの臨床試験を今週にも開始

 

=「ヒュッテ・はなこ」コメント=

新型コロナウイルスのワクチン開発についての動向に関する英国の記事です。

<原文タイトル>

www.euronews.com


<原文最終更新日>
2020年4月21日8:33PM 

 

英国はコロナウィルスに効用が期待できるワクチンの臨床試験の準備ができたと発表した。試験は早ければ今週にも始められるという。

マット ハンコック保健大臣は、木曜にも臨床試験を開始し、世界でまだ少数しか行われていない同様の試みの一つとなるだろう、と発表した。

同氏によると、ChAdOx1 nCoV-19ワクチンはオックスフォード大学の研究者たちによって開発され、成功率は80パーセントと報告されているという。

ChAdOx1 nCoV-19ワクチンはチンパンジーのウイルスを使用して遺伝子学的な操作を行い、COVIDー19に感染させたものである。

ハンコック大臣は記者会見にて、このワクチンの効用は不確かなものであり、常時であればこの段階に達するまでに数年を要するものであると述べた。

試験の結果ワクチンのいずれかが安全で有効となった際には、人事を尽くして可能な限り早く、英国民に適用できるようにすると述べた。

現在世界の30以上の企業が、何万もの人命を奪ってきたこの病気に対するワクチンを開発しようと競っている。

ヨーロッパ内のより広域では、オランダがBCGワクチンを試すための人々を募っていると報告されている。このワクチンは結核予防のために、多くの学童に接種されてきたものである。

ドイツのキュアバック社は、m RNA(伝令RNA)を用いたワクチンの臨床試験を夏に開始するよう準備を進めているという。

インペリアル カレッジ ロンドンの科学者たちもRNAを用いたワクチンを開発し、同様の時期に臨床試験を始めると報告されている。

イタリアの新会社 タキス バイオテックはDNAワクチンの臨床試験を晩秋には始められると予測している。

WHOから出された共同声明において、ワクチンの開発に注力することは重要だと認めるが、時間がかかるだろうと世界中の研究者たちが述べている。

「我々研究者、医師、出資者、および製造業者は、WHOの取りまとめのもと、国際的な共同作業によってCOVIDー19ウイルスに対するワクチンが早く手配できるよう支援する。」

「一般に使用できるワクチンの開発には時間がかかるが、最終的にワクチンは、この世界規模の大流行を制御するのに役立つものとなるだろう。」